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不甲斐ないおやじ狩りの若者たちを叱りつける、この威風堂々たる中年男性。

不甲斐ないおやじ狩りの若者たちを叱りつける、この威風堂々たる中年男性。
これこそまさに、正義の化身だ! こんなおじさんが現実にいたら、きっとモテまくるだろうなぁ……。
そんなことを思いながら読み進めていると――
「……えっ? あれ?」
ふいに、既視感に襲われる。
僕はこのおじさんを知っているような気がするのだ。
それもつい最近。
どこで見たんだろう? 記憶を辿ることしばし――
「ああっ!」
思わず声が出た。
そうだ! 思い出したぞ! このおじさんは、あのときの! そう思った瞬間、僕の脳裏には、とある出来事がフラッシュバックしていた。
それは昨日の夕方の出来事だった。
◆ その日もいつものように、僕はひとり寂しく家路についていた。
「今日も疲れたな……」
独り言を言いつつ、トボトボと歩く僕。
すると前方から、四人の男たちが近づいてきた。
みんな二十代くらいだろうか。
ガラが悪いというか、ちょっと怖い感じである。
しかも、どう見ても普通の人ではない。
全員が髪を染めて派手な格好をしているうえ、目つきが異常に鋭いからだ。
いわゆる不良と呼ばれる人たちなのかもしれない。
(うわ……面倒くさいな)
関わり合いになりたくないと思いつつも、このままではすれ違いようがない。
仕方なく道を譲ろうとしたとき――
「おい、兄ちゃん」
案の定、向こうから声をかけられてしまった。
無視して通り過ぎるわけにもいかないので、渋々応じることにした。
「なんですか?」
「金出せや」
リーダー格らしき男がドスの利いた声で言った。
どうやらカツアゲらしい。
「嫌ですけど」
「ああ!? 舐めてんのかコラァッ!」
「……」
僕は黙って睨み返した。
すると相手は逆上したらしく、いきなり殴りかかってきた。
だが、その動きはスローモーションのように見えていた。
相手が拳を振り上げた瞬間、すでに僕は回避行動に移っている。
さらに身体強化魔法を発動。
そして相手の顔面に向かって、カウンターパンチを叩き込んだ。
グシャリと音が響き渡る。
リーダー格の男は白目を剥いて地面に倒れた。
「えっ……?」
残り三人の男たちは呆気に取られている。
その間に僕は素早くその場を離れ、

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