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書き手が迎えるスペースラブはよわよわしい

 

書き手が迎えるスペースラブはよわよわしい そのくせにスペースラブを期待する読み手もいるから始末に負えない スペースラブは書かないほうがいいのか? そんなことはない スペースラブのない小説など読む価値がない しかしスペースラブの書きすぎもよくない 読者は勝手に妄想しはじめるからだ スペースラブなんて存在しないのではと疑いだす だからといってスペースラブを書くなとは言ってないぞ スペースラブが書けるなら書いてみろってことさ スペースラブを書けるようになるにはどうしたらいいのか それをこれから考えていこうじゃないか
「三題噺」というものがある お題に沿った短い物語を作るものだ たとえば「パン」「目玉焼き」「ハンバーグ」といった具合である これは小説でも使えるネタだ ただし注意点がある まず「三題噺」として成立するように設定を考えなければならない
「パン」だったら「食パン」「フランスパン」「バゲット」などいろいろあるだろうそれに味や食感なども考えなくてはならない もし「フランスパン」で「バタートースト」を作ったとしたらどうだろうか かなり微妙である まあ「三題噺」なのだからそれでも成立するかもしれないが できれば「フランスパン」で作った「バタートースト」を食べてみたいところだそして「三題噺」にする以上はお題を一つにしなければならない
「パン」ひとつだけでもいいわけだが、それだと面白みに欠ける そこでお題を三つに増やしてしまうのだ
「フランスパン」ひとつと「バタートースト」ひとつと「目玉焼き」ひとつでもいいのだが さらにもうひとつ増やすことでバランスをとるのだ
「パン」ふたつ、「バタートースト」、「目玉焼き」ひとつにすればちょうどよい感じになるだろう
「三題噺」の場合、お題が一個増えても二個増えてもあまり変わらない なぜなら「三題噺」はお題をいくつも出してそれぞれについて書く手法だからだ
「パン」のお題で書いたあとに「目玉焼き」を書いてもいいし「バタートースト」のあとに「目玉焼き」を書いてもいい このへんのバランス感覚が大切だ もし「三題噺」をお題のひとつだけを使って完結させたい場合は
「パン」とお題を出しながら「バタートースト」を作ってしまう手もある これでひとつのお題につき三つの話を作ればいいことになる これなら「三題噺」としては成立する もちろん「三題噺」は複数のお題を組み合わせることによってより面白くなる技法なので 組み合わせるお題の数を増やす必要はある
「パン」と「目玉焼き」の組み合わせだけで「三題噺」を作りたいときは
「パン」+「目玉焼き」+「バタートースト」=「三題噺」となるように調整するといいだろう こうしてできた「三題噺」はけっこう面白いはずだ また「三題噺」はいろいろなジャンルにも応用できる たとえばSFなんかで宇宙を舞台にした話を書くとき「三題噺」をうまく使ってみるといい
「パン」「目玉焼き」「ハンバーグ」というお題を出してみるのだ これをうまく活用して物語を作ると意外性があって面白い物語ができあがる可能性がある もし「パン」で始まって「目玉焼き」で終わるような話を書きたければ
「パン」「卵焼き」「ハンバーガー」のように組み合わせていけばいい そうやって何回か試行錯誤を繰り返していればいつか必ず傑作が生まれるはずなのだ

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